JFAで働けば?

以前、私がスポーツ(主にサッカー)の仕事がしたいと言うと、選手と結婚すれば?とよく言われるということについて書いた。スポーツの仕事と女 - was on Lily Ave.

 

その結婚すれば?と同じ位高い頻度で言われるのが、「JFAで働けば?」

こっちもサンプル数は少ないけど、相当数言われる。しかもみんな、すーごく簡単そうに言う。メロンパンが食べたいんだよねーって言う人にコンビニ行って買えば?というぐらい簡単に。

この発言に対しても、私は「うっせーーー募集がねーんじゃボケ!!」と言いたい気持ちをひた隠していつも適当に解答してる。

厳密に言うと、日本サッカー協会は2014年12月に求人募集をしてるけど、もちろん中途。新卒は応募できない。

 

そもそも、サッカーの仕事は基本的にコネでまわってる。多いのは元選手で、例えば元川崎フロンターレ伊藤宏樹も現役引退後はクラブチームに入って広報をやってる。

このシステムについては当然だと思う。誰もが三浦知良みたいに50近くまで現役を続けられるわけでもないし、本田圭佑みたいにクラブチームのオーナーになれるくらいのお給料をもらえるわけでもない。テレビの解説の席にもクラブの監督の席にも限りがあるし、何より小さい頃からずっとサッカーしかして来なかった人たちが、急に外の世界に飛び出してみたところですぐに何かを見つけることはできない。選手や環境を一番理解してる元選手がクラブチームに入るのは理にかなってる。

 

じゃあ(文系)新卒で応募できるのはどういう業種かというと、新聞社、テレビ局、制作会社、出版社、スポーツメーカー、広告代理店など。あとはほんの少しのクラブチーム(16卒のリクルートサイトに出てたのはベガルタ仙台ガンバ大阪)と、クラブへの出向を期待して親会社へ侵入するぐらい?

どれにせよ入社するのが難しい企業だし、例え入社できたとしてもサッカーを扱うような部署は数人しかいないようなところだから希望通りの職に辿り着く可能性はものすごく低い。私みたいにサッカーを仕事にしたい人はごまんといるだろうけど、座席は多く見積もってもせいぜい200とか?倍率の計算なんかしたくもない。とにかく需要と供給がまっっっったく釣り合ってない。

 

それでも、と上記の職種に応募して、そこで高頻度で言われるのが、最初の言葉。

ねぇJFAとかクラブチームとか簡単に入れると思ってる?オンシャみたいに毎年新卒採用してるとか考えてる?田島とか村井(敬称略)に新卒採用しろって言ってきてくれる?と言いたくなる。 

 

人気で席が少ないのを理解してる上で私はサッカーを仕事にしたいと思ってる。各採用担当者・面接官も志望動機がきちんとしたものなのか調べるためにああいう質問をしているのかもしれない。

全部ある程度は理解してるけど、それはどうしても納得には繋がらない。サッカーを仕事にするって難しい。