村上隆のスーパーフラットコレクション
数週間前くらいに私には何故か文化的なものを意欲的に見に行くブームが来ていて、普段だったら行かない村上隆の展覧会をなんとなく見に行ってみた。
そんな心持ちだったから事前情報とか全く見ていなくて、入り口から入って初めて、村上隆の作品が見られるわけじゃないことに気付いた。
並べられていたのは村上隆が集めた食器や絵、スカルプチャーなど色んな形の芸術作品で、現代美術が主だった。
印象的だったのは奈良美智の作品が結構たくさんあったこと。海外で評価されてる現代芸術家という共通点から、私は勝手に2人はライバル関係にあるのかなと思っていたから、村上隆が奈良美智の作品を所有していたのは意外だった。
2/3くらい行ったところには村上隆のメッセージみたいなのが貼ってあって、そこには日本は芸術作品を所有するには不利な社会的システムがあると書いてあった。税金とかそういうかんじの。
美術館に行った同時期、私はギャラリーフェイクという漫画を読んでいて、その漫画の中でも日本が芸術作品を保有したり寄贈されたりすることで莫大な額の税金を払わなきゃいけないことについて触れられてる回があった。
ギャラリーフェイクはバブル期くらいの漫画だけど、日本の収集家を取り巻く環境は今も大して変わってないんだなと思った。
スーパーフラットコレクションについては他に思うことはあんまりなかった。
そもそも私はあんまり現代美術系は好きじゃない。村上隆についての授業も受けたけど、弟子にほとんどの作業をやらせるオウム的見た目のおじさん、という印象しかない。浅くてバカみたいだし、じゃあなんで見に行ったんだってかんじだけどしょうがない。
ただ、スーパーフラットコレクションの中の一角にあった、おもちゃみたいなのが所狭しと積み上げられてて、マネキンみたいなのが大量にいる薄暗い空間はかなり好きだった。秘密基地みたいで。あと村上隆がいろんな種類のアートを楽しんでいることもよくわかった。
よくわかんなくても何か文化的なものに触れる時間は結構好きなので、今後も面白そうなのやってたら行ってみよ〜という軽い感想で終わり。